知らないうちに侵略される世界


シロツメクサをご存知でしょうか?
白い花を咲かせるクローバーのことです。
高原などでよく見かけると思います。
そこらの公園や土手でも見かけると思いますが、
都会暮らしですと、まず公園と土手自体がありませんので、
都会暮らしの子供たちは見たことがないかもしれません。
このシロツメクサですが、本来、
日本に存在しない植物だったことはご存知でしょうか?
江戸時代後期から明治時代の頃、牧草として輸入したものが帰化し、
日本全国に散らばってしまったのです。

しかし、シロツメクサは繁殖力が強い侵略種ですが、
特に人体に有害でもありませんので、
とりわけ放置されているのが現状です。
一方で、人類に有害な外来種は適宜排除しようと政府は動いています。
代表的なのは、西日本のヌートリアやカシナガでしょうか。
えっ、知らない?!

日本の自然は、意外なほど数多くの
外来種によって侵略されていると言えます。
これについて知らないのは、政府が情報規制をしているのではなく、
単純に外来種の数が多すぎてどれが問題になっているか
分からないのが原因なのかもしれません。
なにせ、空港を利用した観光客の足裏に付いていた花粉から、
日本全土に侵略を果たした植物もあるぐらいです。
確か、セイヨウタンポポだったと思います。
外来種による侵略を完全に防ぐには鎖国するしかありませんが、
今の国際社会でそれをするのは不可能と言われています。

最近、話題になっている問題に「種子輸入汚染」という言葉があります。
簡単に言ってしまうと、遺伝子組み換え作物が
非遺伝子組み換え作物と交雑し、遺伝子を汚染してしまうという考えです。
しかし、遺伝子組み換え作物の危険性は見て分かるものではありません。

遺伝子組み換え作物に異を唱えたのが、日本コーンスターチです。
年々、非遺伝子組み換え作物(トウモロコシ)が入手しにくくなる中、
日本コーンスターチはJA全農を通じ、
非遺伝子組み換えトウモロコシを栽培する
農場と直接契約することに成功したそうです。
また、コンタミを防ぐ措置も既に2001年から始めていたようです。

私たちの生活は、絶えず色々なものに侵略されていると言えます。
それが資源であり、文化であり、私たちが気づかないところで
侵略は完了しているものが数多くあるのです。
遺伝子組み換えトウモロコシは、
まだ日本での栽培は認められていませんが、
気付いたらいつの間にか、日本産のトウモロコシに
遺伝子組み換えのトウモロコシのDNAが混ざっていた、
という事態も決して0ではないかもしれません。